基板実装の方法の1つです。基板の穴に差し込まない電子部品の事をサーフェース・マウント・デバイス(SMD)と呼びます。 実装点数や数量によって基板実装の作業方法が3種類あります。
- SMDマウンター実装
- 手搭載
- 手付けはんだ実装
SMDマウンター実装
専用の機械(マウンター)を用いて、高速かつ正確に基板上へ実装部品を並べていきます。 その後、窯(リフロー炉)に入れて、あらかじめ実装部品箇所に塗布していた半田が溶ける事で固定されます。 この一連の工程を自動で行うのがマウンター実装です。
【得意とする用途】
同じことを繰り返すことが得意な機械(マウンター)ですので、基板の枚数や、部品を大量に実装する場合に有効です。少量の場合にはデータ作成等の初期設定に費用がかかるため不向きです。
対応可能基板サイズの最大は410×360、最小部品サイズは0603。
【初期費用】
データ作成費
メタルマスク製作費
※メタルマスク:薄い金属の板に、部品が搭載される場所に穴を空け、そこに半田を一括でのせる(半田印刷)ための道具です。 メタルマスクは高価な上、使用回数制限が設けられており、リピート製作でも、メタルマスクを再製作する場合があります。 手付け半田はメタルマスクを使用しません。
手搭載
マウンター実装と手付け半田実装の間をとったのが「手搭載」という方法です。 メタルマスクを用いて一括で半田(半田印刷)をしつつ、部品を搭載する作業は手で行います。
【得意とする用途】
マウンターのプログラミングや、段取りを省くことが可能になります。
部品支給して頂く場合、マウンター実装では、リールでの対応が必要になりますが、
手搭載の場合にはバラ品やカット部品でも対応が可能です。
【初期費用】
メタルマスク製作費

手付けはんだ実装
同じ基板の穴に差し込まないSMDを機械(マウンター)ではなく、半田コテを用いて、人の手で実装することを、手付けはんだといいます。
【得意とする用途】
枚数・部品点数が少量の場合に有効です。
機械(マウンター)で必須となるメタルマスクが必要ありません。
部品支給して頂く場合、バラ品やカット部品でも対応が可能です。
