基板実装
メタルマスク
メタルマスクとは
メタルマスクとは、基板実装の作業工程に使用する治具です。
表面実装工程において、はんだペーストを基板に塗布するため(はんだ印刷)に使用します。
挿入実装が主流だった基板実装方法から、省スペース化・小型化のため表面実装部品が登場し、機械実装(マウンター実装)をする際にメタルマスクを必ず製作する必要があります。
※メタルマスク単体での販売は承っておりません。
メタルマスクの品質
メタルマスクの材質はステンレスです。主にレーザー加工で穴があけられています。穴は基板の電極と同じ位置にあけられています。メタルマスクを使ったはんだ印刷状態が基板実装の品質の核になります。はんだ印刷の品質は保有設備、使用するクリームはんだ、その他の条件などを調整する必要がありますが、そのなかでもメタルマスクの品質が8割くらいを占めるといっていいほど重要な要因の一つです。
メタルマスクの品質(穴の精度やバリの有無など)が悪いと、隣り合ったピンがショートしてしまったり、部品と基板の接触不良といった不具合が発生してしまい、手作業での修正作業などの工数が増えてしまいます。
はんだ印刷作業の流れ
セットされたプリント基板にメタルマスクをかぶせる
スキージ(ヘラのようなもの)でクリームはんだを上から押し付ける
メタルマスクを外す
基板のランドにクリームはんだが塗られた状態になる
部品を載せる作業を機械で行う、もしくは手で載せていくか、どちらかの工程に進み、
リフロー炉で加熱処理をして基板実装をしていく
簡易マスク
基板実装を依頼するにあたって、見積内容にほとんど必ず記載されるメタルマスク製作費用ですが、金額が高く感じられるお客様も多いかと思います。マウンターを使わず、実装部品を手載せする場合には簡易メタルマスクといった安価なメタルマスクを選択することができます。例えば、「試作で基板を製作するが、量産化に移るには改版する。」「初回に数十枚製作するが、1年以上はリピートの見込みがない。」といった場合に選択することができます。
実装する点数が少ない基板であれば、メタルマスクを使用しない手はんだ実装で費用を抑えることも可能です。
■ポイント
試作などの
少量製作向き
部品を手載せする場合に
選択できる
メタルマスクの保管は
不可
どうしても初期費用を抑えたい場合には
「今後のリピートはなく、どうしても初期費用を抑えたい。」
「量産は海外で考えている」
そういったお客様もいらっしゃるかと思います。ぜひご相談ください。
実装方法を変更した費用削減のご提案、初回製作にかかるイニシャルをいただかないで対応(リピート単価は高くなります)するなど、お客様のご状況やご都合をうかがい、お見積りに反映させていただきます。
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