社内ホームページ担当のゆめみんによる突撃インタビュー。今回のテーマは「基板の熱容量をどう読み取るか」。勘とは何か、コテ先の選び方、そして現場が生んだ驚きの技まで、ざっくばらんに語ってもらいました。
熱容量の読み方:職人の「ピンとくる」感覚
ゆめみん:
かなり専門的な話になりますが……。職人の観点でお聞きします。「基板の熱容量をどのように読み取っていますか?」という質問があるのですが、ここには職人の「勘」のようなものはありますか?例えば、時間やコテを当てる感覚など……難しい仕事をする時のことですかね?
サイトウ☆:
そうですね。職人的な勘を単純に言うと、「部品のサイズ」「基板のパッド」「裏面の部品の付き具合」、そして「周りの部品がどのように配置されているか」を見ます。それで、そこにどれくらい熱を加えるべきかというのはピンときます。
ゆめみん:
その「どれくらい熱を加えるか」というのは、時間の話ですか?
サイトウ☆:
時間と、温度ですね。
ゆめみん:
コテの温度ですか?
サイトウ☆:
そう、コテです。だからコテを使う時に気にしなくてはいけないのは、「コテ先の温度(何度で設定するか)」と「コテ先のサイズ」です。この部品、このパッドではこういうサイズがいい、といった具合ですね。
コテ先の選び方:Cカットと番手の使い分け
ゆめみん:
サイズで半田ごての形状を変えるんですか?例えば、どのような場合にどのコテ先を使うのでしょうか?
サイトウ☆:
うちの会社でよく使うのは「Cカット」という形状のものですが、極小部品でも熱容量が大きければ「3C」や「2C」を使います。小さくて熱容量がいらないなら「1C」や「2C」。そして、本当に熱をたくさんかけなくてはいけない時は「4C」を使ったり、あとは「コテ2本」を使ったりしますね。
極小部品・熱容量が大きい場合
3C または 2C
小さくて熱容量が小さい場合
1C または 2C
大量の熱が必要な場合
4C
それでも熱が足りない時
コテ2本使い
現場が生んだ技:「コテ2本使い」の企業ノウハウ(公開OK)
ゆめみん:
コテ2本!? 使う時があるんですか?
サイトウ☆:
あります、あります。全然やりますよ。うちではだいぶみんなに浸透してきていますからね。
ゆめみん:
コテ2本という発想がすごいですね。どんな感じでやるんですか?片手に2本持っちゃうわけではないですよね?(笑)
サイトウ☆:
両手で1本ずつ持って、1つのデバイスに当てるんです。両手を使うので基板を固定する方法なども考えないといけません。基板実装されているものを扱うのは大変なので、どのように熱を加えるか工夫が必要です。
サイトウ☆:
リワークで一番困るのって「熱が足りない」ことなんですよ。それを改善するのが「2本持ち」なんです。本当に2本持ち。これは職人の勘というか、ノウハウですね。
「気づき」は現場から生まれる
ゆめみん:
これはご自身たちで「こうやればいいんじゃないか」と思いついたんですか?どこかで見たとか聞いたというわけではなく?
サイトウ☆:
そうですね、「2本使っちゃえばいいじゃん」って。でも、前からそういう風にやってた人はいるんですよ。そういう話をしたことがない人でも独自にやってたことはあるので、多分、現場での「気づき」なんだと思います。
いや、これはいい話を聞きました。熱が足りないという根本課題に対して、「2本使えばいい」というシンプルな発想。マニュアルではなく、現場の経験が生んだ知恵ですね。
— ゆめみん
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