
こんにちは!基板設計一筋30年のトバ★Doです!
基板設計でよく聞くけれど、意外とその意味が?な用語を紹介します。
★ピン間 本仕様→基本(Min)のパターン幅とパターン間隔(基準:2.54mm DIP ICなどの ピン間)
ちなみにパターンとは、電気が流れる銅箔のことです。
・ピン間1本=0.3~0.4mm
・ピン間2本=0.2mm
・ピン間3本=0.15mm等々
今では、2.54mmピッチのDIP ICを使用することは少ないので、ピン!と こない方も多いかな。なんつって。
★沿面
間隔、距離 ギャップや箔間距離などと表現されることが多いかもしれませんが、 電源回路などで使われることが多いです。
また、その際に「空間」という言葉も出てくるかと思いますが、沿面と 空間沿面では、距離の意味では同じですが、指している事柄は違うので 注意が必要です。
基板設計上で大まかに分けると以下のようになります。
沿面:基板に接していて、通電するもの同士の距離
例:パターン(スルーホール)同士間やパターンとネジなどの金属部品間など
空間:基板に接しない(接することもありますが)もの同士の距離 (非通電も含まれることがある) 例:部品ボディ間やフィンなどとの部品距離
※沿面が取れない場合、基板上にスリットなどを設けて空間沿面として 見ることもあります(できます)。 もちろん、規格や製造の関係もあるので、単純に設ければ良いというわけでは ありません。
幅や長さにも注意が必要です。
★スルーホール/ビア(バイヤ)ホール
導通している穴
少し話がずれますが、どちらも意味としては同じですが、ニュアンスとして 分けることがあります。
スルーホール:部品やハンダ付けをする穴のことを指す場合
ビア(バイヤ)ホール:パターンを他層間でつなぐ穴などを指す場合
(貫通/層間ビア、パッドオンビアなど)
その他にもまだまだありますが、今日のところはこの辺りで。
どんな業種にも専門用語はありますが、同じ意味でも各企業や技術者によって 様々な言い方(表現)をされることがありますので、覚えること、 理解することが大事です。皆さんの専門分野ではいかがでしょうか?
次回は、実際に基板設計を行う上での幾つかのポイントなどを紹介できたらと 思います。